米倉
午後から昔から知り合いのK田さんの工房にお邪魔しました。移転案内では知っていましたが、何とそこは元酒蔵。造り酒屋。町の真ん中に広い敷地有に500坪は軽くある。そして、静か。いい環境です。そこに昔の風情を残したまま古びた酒蔵跡。人の往来が偲ばれ、タイムスリップしたかのようにありました。左手に酒蔵、右手に米を精米するところ、土蔵には米の文字、米倉だったんでしょうね。普通土蔵は火災に会わないように「水」「龍」が書かれているんですが、ここは「米」。中を見せてもらいました。町屋の造りで、太い梁、高い天井、土間の床、明かり取りのやぐら天窓。貯蔵タンク、器具類はそのまま、朱塗りの角樽もみかけました。きれいにして整備したら、町の真ん中のにぎわいの場になるんじゃないかなと思うくらいでした。このまま朽ちるのを待つのは非常に惜しい思いを感じました。庭も贅を尽くしたものです。店舗として母屋として使われていたところは重要文化財です。

酒蔵1酒蔵2酒の垂れしぼり







昔の面影酒タンク町屋明かり取り角樽