b-pちかい−1前の記事で2009年02月01日モンテッソーリ という記事を書きました。その中で・・・・
ベーデン・パウエル卿が、なぜボーイスカウトを始めたのか?というところに遡る。
ベーデン・パウエル卿はボーイスカウトを始めるきっかけとして3つの感銘を受けたことを掲げている。
一つは、スイスにあるペスタロッチの墓石に刻まれている言葉『すべてを他人のためにし、己には何ものも』(自利利他、報いを求めず)、
二つ目は、マリア・モンテッソーリの幼児教育(子どもたちと指導者への制度と教育システム)、
三つ目は、極東の小さな島国、日本の精神と行動を兼ね備えた『茶道』だそうだ??

この三つ目が気になって?調べてみました。茶道と何故出会ったか?ここからです。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の茶道にこんな記述がありました「前略・・・ボストン美術館中国日本部に勤務していた岡倉天心がアメリカで『THE BOOK OF TEA』(邦題:『茶の本』)を1906年(明治39年)に出版紹介した。この出版は欧米文化人の関心を呼び、「茶道」を英語で「tea ceremony」というのも一般的になった。(なお、岡倉が「茶の本」に於いて、欧米人にとっての「茶道」への近似体験として、「ティーパーティでのホストの心遣い」を挙げたことは、「茶を離れた茶道の本質」として興味深い。)・・・略」
1906年出版とあります。ボーイスカウト創始が1907年ですから準備構想の段階で「tea ceremony」と出会って、感銘したと推測されます。
その感銘を受けた精神は、茶道で「一期一会」という言葉があります。これは「人との出会いを一生に一度のものと思い、相手に対し最善を尽くす」という意味の言葉です。茶道ではこれら精神にのっとってお茶をたてる事を大切にしています。
利休の教えに、「心をこめる、本質を見極め、季節感を大切にし、いのちを尊び、ゆとりをもち、やわらかい心を持ち、たがいに尊重しあう」のが大切だと。
このことを踏まえて、イギリスのお茶文化(ティータイム)と日本の茶の湯の心、ベーデンパウエルの描くボーイスカウトに大きく影響を与えたに違いないと思われます。この言葉が物語ってます「名誉に誓って、最善を尽くします」。
郷中教育といい、茶道といい日本の良さがボーイスカウトの根底に脈々と息づいていることを感じます。
千利休は茶道の心得を、「四規七則〔しきしちそく〕」と説きました。
「四規」とは和敬清寂〔わけいせいじゃく〕の精神を言います。
和…お互い仲良くする事。
敬…お互い敬いあう事。
清…見た目だけでなく心の清らかさの事。
寂…どんな時にも動じない心の事

「七則」とは、他人に接するときの以下七つ心構えです。
「茶は服のよきように点て 炭は湯の沸くように置き 冬は暖かく夏は涼しく 花は野にあるように入れ刻限は早めに 降らずとも雨具の用意 相客に心せよ」
「そなえよ常に」通じます。噛み砕くとおきてにも共通します。どうですか?茶の湯を嗜まれては・・・・どこかの財務大臣みたいに、にやけて答弁で「嗜む程度です」「ゴクンはしてません」という嗜むは本来意味が違うでしょう、教養の部分でしょう。謙遜して言う言葉です。お酒で言うものではないと思いますが・・・・


子どもたちの健全育成のお手伝い・・・・(保護者上がりの指導者より)
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